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お客様紹介/大村信夫さん

インタビュー
2020.01.23

“金ヒル スナック恵&ゆき”は、仕事も遊びも常に全力投球、自由奔放で真面目なママ2人で、毎週金曜の午後に営業しています。

スナックに集まるお客さんも、皆それぞれの人生を楽しむ達人ばかり。そんな素敵な常連さん達を、ぜひ紹介させてください!

今回、常連さんとしてご紹介する大村信夫さんは、大手メーカーのマーケティング部門に勤めながら「片付けパパ」として、モノと心の整理をすることの大切さを伝えています。

本業で多忙な中、講演活動や社外との交流を積極的に行い、その親しみやすいお人柄から昼スナでも人気者の大村さん。「片付けパパ」の活動を通して伝えたいこと、毎週足しげく通ってくれている昼スナの魅力について、たっぷりお伺いしました!

自らの体験を通して気づいた、「片付け」の大切さを伝えたい

大村さんの主催イベントは、いつも会場から溢れるほどの超満員!

「片付けパパ」として活躍中、300名規模のイベントにも登壇!

-「片付けパパ」としての活動って、どんなことをされているのでしょうか…!?

ビジネスパーソン向けに、「片付け」を体系化したノウハウとして伝えるワークショップを開催しています。最近は大手の企業様からも声をかけていただくことが増えてきて、従業員の方を対象として20名~300名規模で講師をさせてもらっていますね。

-300名規模はすごいですね! 本業が別にありながら、こんなにご活躍されている秘訣ってなんなのでしょう……?

本業の仕事を通じて培ったマーケティング思考が役に立っているかなと。

「整理収納アドバイザー」1級の資格所有者は全国に8千人いるのですが、そのうち男性は約8%、つまり600~700人しかいません。資格を取得したあとは、クライアントのご自宅に伺って片付けのレクチャーを行う訪問サービスの形態で仕事をする人が多いのですが、私はフルタイムの会社員なのでそれができなくて。「ビジネスマンの自分だからこそできることがあるのでは?」と考えた結果、たどり着いたのが今の活動なんです。

-ご自身だからできることを考えたからこその活躍なんですね。でも失礼ですが、ビジネスパーソンに「片付け」の話って、本当に刺さるんですか?

片付けというと、面倒くさい家事の1つというイメージですよね。でも、片付けはちゃんと理論があって、センスを問わず誰でも身に着けることができるスキルなんです。それを伝えると、「じゃあ自分にもできるかも!」と、皆さん興味を持ってくれますね。

例えば、クローゼットにモノを収納するのが苦手という悩みがある。そこには、「扉を開け閉めするのが面倒」という心理上のネックがあるんですよ。だから、動線の手間を省くために、クローゼットの扉を取っ払ってしまうのもアリだと伝えます。整理整頓しやすい仕組みづくりや考え方を知れば、誰でも片付け上手になれますよ。

片付けの本質とは

-たんなる収納のノウハウではなくて、なぜ片付けが面倒なのか? どうすればラクになるのか? と仕組みから考えていくんですね。「片付けはスキル」、納得です!

はい。でも実は、ノウハウよりもっと伝えたい大事なことがあります。

-えっ、そうなんですか? それは一体……?

片付けの本質は、「選択と集中」であるということです。ワークショップでは必ず、「こんなリビングで暮らしたい」「家族とこういう時間を過ごしたい」というような、“Being(あり方)”を参加者の方々に考えてもらいます。ありたい姿の価値観が明確になると、自分にとって何か必要か、何が不要かの判断基準が持てるようになるんです。

-片付けを通じて、人生に必要なものを取捨選別できるようになると。

はい。私自身、モノを整理することによって「人生が変わった」と感じましたね。

数年前、私は典型的なダメ親父で……激務の憂さ晴らしに毎日飲み歩き、妻と子供を置いて家のことは一切やっていませんでした。家の中もろくに片付いておらず、毎朝、アレがないコレがないとケンカしたり、険悪なムードになることが多くて。でも、家族全員が片付け下手だったので、どうしようもないかと諦めていたんです。

-大村さんのお宅が片付いてなかったなんて、今では信じられないですね。それがどうやって「片付けパパ」に……?

高校の同窓会で再会した友人が、たまたま例の「整理収納アドバイザー」の資格を持っていたんですよ。「これは!」と思い、すぐ我が家に来てほしいと依頼しました。

片付いた家を目の当たりにしたときの、身も心もスッキリする感覚は今でも覚えていますね。家がキレイになったことをきっかけに、家族も心に余裕が生まれ、毎朝のケンカはウソのようになくなったんです。

-すごい! 家が片付くと、家族の関係性までよくなったんですね。

はい。それで、「モノを整理すると、心まで整理されるのではないか?」と思ったんですよね。そこから、自分の人生に不要なものを整理していきました。

-人生に不要なもの……大村さんの場合、それはなんだったんですか?

まっさきに止めたのはお酒でした。最初は断酒がしんどくて、ノンアルコールビールでしのいでいましたが(笑)、今は一滴も飲んでいません。「飲み歩く生活」を手放してから、時間ができて、心にもゆとりが生まれた。改めて自分の人生で何をするべきか、向き合う時間がつくれるようになったんです。

この経験と気づきは、きっと誰かの役にも立つのではないかと思い、「片付けパパ」として活動しています。

-不要なものを片付けると、自分の人生や時間と見つめ合える。そして、心を整理できるってことなんですね。大村さんがなぜ「片付け」の大切さを人に伝えているのか、すごくよくわかりました。

私にとっての『昼スナ』

NHKニュースシブ5時の取材に応じてくれた時の様子。この日も仕事を早く終わらせ駆けつけてくれました!

「昼スナ」に来る人は皆いい人、という絶対の安心感

-大村さんと昼スナの出会いは、どんなきっかけでしたか?

人生に不要なものを整理して生まれた時間で、社外の出会いを広げようと様々な場所に顔を出すうちに昼スナを知りました。やっぱり、人生って人と人との出会いでできている。自分の視野を広げるには、素敵な人とのつながりを増やすのがいいんじゃないかと思ったんです。

-昼スナは、まさにいろいろな人と出会える空間ですよね! 大村さんにとって、昼スナはどんな場所でしょうか。

“人生が豊かになる”出会いがたくさん生まれる空間だなって思います。昼スナに来る人は本当にいい人ばかりなので、安心して交流できますね。恵ママが場をうまく回してくれるので、知らない人とも打ち解けやすい雰囲気があるのも嬉しいです。

-昼スナでの出会いが、大村さんのプライベートやお仕事によい影響をもたらしたエピソードなどはありますか?

たくさんありますよ! 私が昼スナに連れて来た知人と、ほかのお客さんがつながって新しい仕事を始めることになったり、昼スナで出会った方から、その方が所属する会社のセミナー登壇を頼まれるようになったりとか。

-それはすごいですね!

あの場にいると、ポジティブな空気に押されて、不思議とどんどん話が進んでいくんですよね(笑)。

肩書きや地位に関係なく、人と対等に向き合える

お昼休みには、よく五反田のお店へランチを食べに来てくれる大村さん

-ほかにも、大村さんが感じる昼スナの魅力はありますか?

「利害関係のない」つながりを持てるのがいいですね。フラットな横並びのカウンターで、社会的な肩書きのしがらみなく、変に格好つけずに自分をさらけ出せる気がします。

勉強会やビジネスの交流会に行くときのように、自分が得たい目的やテーマを決めず、そのとき生まれる会話をただ楽しんだり、思いついたことをふわっと話し合えたりする。気負わずにいると、思わず新しい世界が発見できるんですよね。

-目的意識や自分の肩書きを気にせずに交流できるからこそ、生まれるものがあるんですね。

ミッションを見つけて、自分らしく輝く人生を

大村さんが1日店長を務めたBARイベント。大村さんの周りの素敵な方々が大勢集まりました!

これからは、脱・「片付けパパ」!?

-大村さんの今後の展望を聞かせてください。

今後は、いい意味で「片付けパパ」というイメージを超えた活動をしていきたいですね。

-と言うと……!?

これからやっていきたいことは、大きく2つあります。

1つ目は、パラレルキャリアの働き方を広めていくこと。サラリーマンは、昔のように会社に入れば一生安泰という世の中ではなくなってきていますよね。だから、本業以外にも自分が価値を提供できることがあれば、人生の土台がより安定すると思うんです。本業との両立は難しさもありますが、パラレルキャリアを実践する身として、自らがロールモデルになっていきたいですね。

2つ目は、世の中のあらゆる人が、それぞれのミッションを見つけるお手伝いをすることです。いろいろな出会いの中で、いつでもエネルギーに溢れてワクワクしている人は、皆それぞれ人生のミッションを持ってるということに気づきました。でも、「自分の人生で何をするべきか」なんて、義務教育では教えてもらえない。だから、自分で見つけるしかないんですよね。

-たしかに、自分の強みや価値観って、意外とわからない人が多いですよね。

そうなんですよ。実は、自分が勤める会社の中でも、「ミッション・ラボ」という組織を立ち上げたんです。大企業では、勤続年数が長くなるうちに、仕事や人生の目標を見失ってしまう人も多い。「片付け」の応用で、自分の価値観を明らかにして、人生に必要なものを見極めていく過程をサポートできたらと思っています。この「ミッション・ラボ」で、ミッションの探し方を体系化して、社外にも広く展開していくつもりです。

-「片付けパパ」から、人生のミッションを見つける伝道師へと活動の幅を広げられているのですね。大村さんのこれからのご活躍が、ますます楽しみです……! 本日はありがとうございました!大村さんの活動は、「片付けパパ」公式Facebookページをフォロー、もしくは「片付けパパ」公式サイトをチェックしてみてください! あなたの価値観や強みを発見できるイベントに、きっと出会えるはずです。

★大村さん登壇予定イベント★

片付けパパの 人生を整え 夢を叶える 片付け習慣術

日時:2020/2/29(土)AM10:00-12:00

会場:nonowa武蔵小金井 ムサコガーデン内Room635

片付けパパの「パラキャリスナック」@フミコム

日時:2020/2/5(火)PM19:00-21:00

会場:フミコム地域連携ステーション(後楽園)

上林 恵人生丸ごと楽しむ皆のママ
DelSole株式会社 代表/スナックデルソーレGINZAオーナー 「ありのまま・しなやかに・人生まるごと楽しむ」をモットーに、Flat・Exciting・AllOKな対話の場とコミュニティをつくる人。1000名以上の女性のキャリアに伴走してきました。 枠にとらわれず、仕事・遊び・学び・暮らし、全てごちゃ混ぜで120%楽しむ独自の生き方を実践中。京都大学卒、リクルート、スタートアップを経て、2018年独立。

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