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お客様紹介 / 加藤芽依さん

インタビュー
2020.03.05

毎度おなじみ、“金ヒル スナック恵&ゆき”のお客様紹介。それぞれの人生を楽しんで生きているママのもとへ集うお客様は、個性的で素敵な人ばかり!

今回ご紹介するのは、現役大学生の加藤芽依さん。作詞作曲やボーカルなど精力的に音楽活動をされている傍ら、同じく昼スナ常連のパコさんと一緒に、新しい学びを実現するイベントを開催するなど、様々なことに挑戦されています。

そんな芽依さんに、音楽との出会いや、企画した学習イベントなどを通して、普段考えていることや想いについてお伺いしてきました。

音楽との出会い

「頑張ったね」と寄り添うように、音楽で癒しを届けたい

ーインスタで歌っているところを拝聴しました!とても素敵な歌声で、まだ21歳とは思えない力強さに驚きです……ボーカルを始めたのはいつ頃ですか?

ありがとうございます!本格的に歌を始めたのは高校からです。小さい頃から歌うことは好きでした。昔、テレビで『Glee』という海外ドラマをやっていたのをご存知ですか?ミュージカルの要素があるドラマで、登場人物が心情に合わせて歌うんです。それを見ながらずっと一緒に歌っていたこともあり、英語で歌うのも得意になりました。高校に入ってからは、知り合いが個人レッスンに通っていたのをきっかけに、私もそこで教えてもらうようになったんです。バンドもそこで出会った人と始めて、ちょこちょこライブ活動をしていたという感じです。

ー私もそのドラマ大好きでした!作詞作曲はその時から?

そっちは本当に最近なんです。半年くらい前に弾き語りサークルの友達と曲を作ろうと言い出したのが最初。今はネットで知り合った作曲家の方と一緒に曲を製作しています。ちょうど今は春休みなので、週に2、3回は作ってますね。そうやってできた曲をネット上で配信しています。

ーライブ活動には、あまり積極的ではないんですか?

もちろん、生で聴きたいと言ってもらえればやります!リラックスして聞いてもらいたいから、ライブハウスよりもジャズバーとかでやる方が好きですね。みんなが好きな人とご飯やお酒を楽しみながら、会話がなくなった時に「この曲いいね」って言い合ったり、思ってもらったりするのが嬉しいんです。私が音楽を聴く時に求めるものって癒しだから。ジャズとかを聞いていると体がリラックスして、柔らかさだったり暖かさを感じるんです。自分が何か言う必要はなくて、ただ音楽が耳に入ってくる心地良さというか……。

ー確かにリラックスしたいときに音楽を聴くと、落ち着くこともありますね。音楽を作る時にも”癒し”を意識されているんですか?

何か辛いことがあった人の気持ちに寄り添えるような曲を提供できたら、という気持ちはあります。自己評価が厳しい人っているじゃないですか。すでに十分努力しているのに「まだまだ足りない」と思って追い込んでしまう人。そういう頑張りすぎちゃう人たちに対して「もっと頑張ろう」ではなく「頑張ったね」と伝えたい。実は私自身そういうタイプだから、自分自身に言ってあげる意味も込めています。

私にとっての昼スナ

昼スナでの出会いで生まれた学習イベント『わたしたちはまだセカイを知らない』

第1回目のイベントの様子

ー昼スナでの出会いがきっかけで、大学教授とのコラボイベントをされていると伺ったのですが、その経緯を教えて頂けますか?

渡辺パコさんという、デジタルハリウッド大学で哲学や論理的思考の教授をされている方と、昼スナでたまたま隣の席になって、お話したのがきっかけでした。

私、学校の授業が苦手なんですよ。基本的に、授業ってただ先生の話を聞いて終わりだけど、それが私には合わなかった。もともと人の話を聞くのが得意ではないから、その形式だとついていけなかったんです。気が付いたら一通りの説明は終わっていることも多くて、置いてけぼりになることも……勉強したいことがたくさんあっても、全然吸収できない葛藤がありました。だから、こちらから知りたいことを先生に投げかけられる学びがあればいいなと思っていたんです。それをパコさんに話したら共感してくださって、イベントとして開催することになりました。

渡辺パコさん。恵ママが昼スナを始めるキッカケを作ってくれた方でもあります。

ー生徒の方から先生に疑問を発案して、対話しながら答えを模索していく授業をイベント化したんですね。実際やってみていかがでしたか?

楽しいです!自分の意見を話せるというのはもちろん、講義を受けている人たちやパコさんから返答がもらえるのが嬉しかったです。この前のイベントテーマは”発達障害”。10人ほどの参加者が来てくださりました。講義はディスカッション形式。前半は、私とパコさんが前で話をして、疑問があれば参加者からも声を出してもらう形で、後半は参加者同士の意見交換を中心に進めました。そうやって皆さんから反応をもらうことで、よりテーマが深掘りされていくのが楽しかったです。継続的に開催しており、参加者の生活の中にある疑問をヒアリングした上で次回のテーマを設定したりもしています。

ー他人の意見を聞ける機会って貴重ですね。

たくさんの気付きがあります。私、時々自分が発達障害じゃないかと思うことがあるんです。そのエピソードを皆さんと共有したところ、各経験談や、それは障害とまでは言えないんじゃないかといった意見を共有してもらえました。私からすれば、それは今まで自分の思考にはなかった新しい視点。イベントをする前より、自分を多面的に見られるようになった気がします。

これから

自分を信じて、好きなものを好きなだけやって生きていく

ー何か言い残したことはありますか?

昼スナにいらっしゃる方に相談に乗って欲しいことがいっぱいあります!(笑)。まず、私はメイクが好きだから、メイクアップアーティストに興味があるんです。ご紹介頂ける方がいれば……誰かにメイクもしてみたいから、需要があれば呼んで欲しいです。あとは海外取材にも興味があるから、ライターをしている人にも話を聞きたい。就職に関しても相談に乗って欲しいな。あ、ミュージカルもやってみたい!

ーすごいエネルギー……!やりたいことに溢れていますね(笑)。

目標を決めるよりも、興味関心に流されるまま行動した結果、辿り着く場所が自分の行くべき所なんだって思ってます。前はそういう、ゆるい自分が嫌だったんですけど。

ーどうして変わったんですか?

その時1番仲の良かった友達と喧嘩して、普段一緒に過ごす人たちが変わったのがきっかけですね。私は昔から自分を責めがちな部分があったんです。忘れ物が多かったりスケジュール管理ができなかったり、些細なことで自信が持てなかった。そういう自分が嫌いでこのままじゃダメだと思ってました。でもそう過ごすのって辛いんです。自分にないものを見続けていても幸せになれないから。

それに気付かせてくれたのは、ありのままの私を認めてくれる友達でした。そういう私を肯定的に見てくれる人たちの評価を、今までは素直に受け入れられなかったんです。本当の私はそんな褒められるようなものじゃないよって。でもその子達と一緒に過ごすうち、そうやって受け入れてくれる人の存在の有り難さに気が付いて、考え方も変わりました。嫌いだった自分を許せるようになったんです。例えば、私はつい長く話しすぎちゃうところがあるんですが、それも「たくさん話してくれて嬉しい」と言ってくれる。嫌いな自分が、視点が変わるだけで役に立つ自分になったんです。前まで一緒にいる子たちは、良かれと思ってアドバイスをくれるタイプだったんですが、それが自信を削いでいたことに気が付きました。

ーもともと自責的なタイプだったから、そのアドバイスがより自分を追い込む結果になっていたんですね。

音楽も、自信をくれるものの1つかもしれないです。作った歌は、自分の本音に近いもの。歌詞って会話とは違って、心の奥底にある言葉が出るじゃないですか?”好き”とか”悲しい”とか、言いにくいような辛さだったり苦しみだったりする。それを認めてもらうのは、自分の根底的な部分を肯定されたような嬉しさがあります。音楽で売れてお金を稼ぎたいとは思っていないけれど、ファンというか、私の歌に価値を見出してくれる人はもっと増やしていきたいな。今後もずっと、楽しく音楽を続けていたいです。

まだ21歳とは思えないほど、思考を巡らせて、自分なりに人生をハンドリングしている姿に敬意を隠せません……。可能性は無限大。今後の活躍がより一層楽しみです!

芽依さんのInstagramはこちら

上林 恵人生丸ごと楽しむ皆のママ
DelSole株式会社 代表/スナックデルソーレGINZAオーナー 「ありのまま・しなやかに・人生まるごと楽しむ」をモットーに、Flat・Exciting・AllOKな対話の場とコミュニティをつくる人。1000名以上の女性のキャリアに伴走してきました。 枠にとらわれず、仕事・遊び・学び・暮らしなど全てごちゃ混ぜで120%楽しむ独自の生き方を実践中。京都大学卒、リクルート、スタートアップを経て、2018年独立。

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