独立を決めてから、この3年間ずーっとずーっと模索してきたこと。
“自分の限りある時間とエネルギー、そして命を、何に使いたいのか?”
“自分とは何者なのか?”
その答えがいつまでも自分の中で明確にならなくて、いや、決め切ることが怖くて?、色んなことに手を出し続けたこの数年間。
2020年、現時点で躊躇なく命を注ぐことができるものが見つかったことは、自分にとっては一つ、大きな変化だったと思う。(現時点で、というのは、この問いに対する答えは永遠に探し続けアップデートされ続けるものだと思うから。)
そしてもう一つ、2020年を振り返る上で外せないのは、”声に出すこと”がいかにパワフルか、ということ。
実現していることは、全て、自分が声に出し続けていたこと。
もちろん、言語化していたけれど実現しなかったこともある。
でも、実現したことは全て言語化していたこと。
逆にいうと、今言語化できていないことは、実現しない。
ということで、2020年の振り返りとともに、2021年のやりたいことも、きちんとここに書き留めておこうと思います。
模索と決断
2020年最初の2,3ヶ月は、自分はこれから何で生きていこう?と改めてゼロベースで模索していた時期だった。
様々な方に相談し、その時に出した答えは、
・「スナックママ」としての活動にもっと力を入れること
→でも自分の場所を持つつもりは毛頭なく、単純に出張イベントを増やそうと思っていた
・“自分らしいキャリアやライフスタイルを体現しながら輝く女性”のための、クローズドなコミュニティを立ち上げること
単調な日々とエネルギー低迷
よしこれで行くぞ!と想いを固め、様々な地域、会場での出張スナックやコラボイベントなど着々と企画し進めていた矢先の、緊急事態宣言。一瞬にして活動の大半が停止状態に。
すぐにオンラインに切り替えるも、自分の中でのエネルギーは日に日に下がり、体調も崩し、辛い時期がしばらく続いた。
何がこんなにも辛いのか・・と考えているうちに気がついたのは、「心が動くこと」「ワクワクすること」「楽しい!」が自分にとってどれほど大切なことか、ということ。
夜な夜な飲み歩き、暇さえあれば旅行に行き、とにかく遊ぶことが好きで、時間もお金も浪費し続けた20代。なんて意識が低かったんだろうと若かりし頃を悔やんでいた時期もあったが、結局、私という人間がイキイキ自分らしくあるためには、そういう余白の時間が不可欠なんだなーと、身に染みてわかった。
乗っかり流されるまま。突き動かされるように。
そんな中、ある方にスナックの構想を相談させてもらったことを機に、今のスナックデルソーレのアイデアが一気に固まった。同時に、ダメ元で物件を探し始めたら、途端に理想の物件が舞い込んできた。
もはや自分の意志というよりも、大きなものに乗っかったらそのまま流され辿り着いたという感覚なのですが、大きな決断をする時って大体そんなものなのかもしれない。あれよあれよと色んなことが決まり、決まったらもう、目の前のやるべきことを粛々とこなすのみ。
そんなこんなで11月6日、銀座7丁目コリドー街に、スナックデルソーレGINZAをオープンしました。
感謝
よくこんな時期に飲食店をオープンするもんだと自分でも思うけれど、逆に、こんな状況の中でわざわざ足を運んでくださった方達に、心の底から感謝の想いでいっぱいです。
さらにありがたいのは、共同オーナーとしてママとして、乗っかってくれた輝く女性たち。彼女たちの存在がなければ、デルソーレは成り立っていません。
本当にたくさんの方々に支えられた2ヶ月間、お店に立ちながら、
うわぁぁ幸せだなぁ・・・
と熱いものが込み上げてくる瞬間が、何度もありました。
もし仮に、このままコロナの感染が拡大しすぎてお店を閉じなきゃいけないことになったとしても、私は開業したことを1ミリも後悔しない。それぐらい、たくさんの幸せと、学び、そして素敵な仲間たちに出会えた数ヶ月間でした。
2021年のチャレンジ
ここではアウトラインの共有のみとしますが、まず一つ目に、「自分が頑張るを、手放す。」
自分がママとしてお店に立つことや、店としての円滑な運営体制を考えることは、これまで2年半続けてきた昼スナックや、様々なプロジェクトの運営を通じて既に経験してきたことでもあるので、粛々とやるのみというところ。
それよりも今私がワクワクするのは、デルソーレの共同オーナーとしてジョインしてくれている一人一人のやりたいことをより一層加速させ、ありたい姿に近付くために、デルソーレという場所やコミュニティが、できることってなんだろう?と考えること。
デルソーレに関わっている方々の力が1%でも多く発揮され、結果として、関わる全員がハッピーになるような。一人一人の夢が、皆の夢になるような。そんな仕組みや関係性づくりに、知恵やパワーを使っていきたい。
今までピンで動くことが多かった自分にとって、これは一つのチャレンジになりそうです。
二つ目、「結果として、仲間が増えたら嬉しい!」
一番大事なことは既存メンバーの満足度が上がることに他ならないが、その結果として、既存メンバーからの紹介で、素敵な仲間が自然と増えていくと良いなぁ・・・と思っている。
三つ目、「スペースの新しい活用方法を模索したい」
デルソーレはシェアスナックであり、女性限定のコミュニティ&コワーキングスペース。
それなりに珍しい形態ではあるものの、今後こういったスペースはどんどん増えていくんだと思う。
それ自体は大歓迎で、真似したい方がいたらどんどん真似していってくれたらと思っているのだが、そうするとデルソーレが場所として面白くなくなってしまう。
だからこそ、常に新しい活用方法を考えていきたい。
ここはまだ全く何のイメージもついていない未知の部分なのだが、常に「へー面白い!」と言われるスペースであり続けたいので、今年も思いついたことはどんどん口にし、とりあえず試してみようと思っています。
デルソーレでこんなことやってみたい!というアイデアのある人がいらっしゃれば、ぜひお声掛けください。
・・・と、未来に向けて色々描いてみましたが、とはいえ恐らく明後日には緊急事態宣言が発令され、お店は一時休業(もしくは昼営業のみ)を余儀なくされることでしょう。オープン2ヶ月でなかなかシビれる状況ですが、こればかりはもう仕方のないことなので。
直近3ヶ月間は、春以降に安心してアクセルを踏めるようになるための準備期間として、内部&オンラインで色々画策していこうと思っています。
とにもかくにも、健康でいること、笑顔を絶やさないこと、今の自分にできることを考え続けること。
どんな時も、どんなことがあっても、笑い飛ばして前進していけるような、しなやかな自分であり続けたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
2021年もお一人お一人にとって、カラフルで豊かな一年となりますように。
上林 恵人生丸ごと楽しむ皆のママ
DelSole株式会社 代表/スナックデルソーレGINZAオーナー
「ありのまま・しなやかに・人生まるごと楽しむ」をモットーに、Flat・Exciting・AllOKな対話の場とコミュニティをつくる人。1000名以上の女性のキャリアに伴走してきました。 枠にとらわれず、仕事・遊び・学び・暮らし、全てごちゃ混ぜで120%楽しむ独自の生き方を実践中。京都大学卒、リクルート、スタートアップを経て、2018年独立。