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夜スナックのママ、昼スナックに行ってみた!

インタビュー
2019.09.03

みなさんこんにちは。五反田のコワーキングスナックCONTENZ分室というスナックでママをしているサエコです。

普段は自分がスナックをやっているので、なかなかほかのスナックに行くことができないでいましたが、私のように夜制約がある人でも楽しめる昼のスナック“昼スナ”に出会いました。

昼スナとは、一体どんなところなのでしょうか?

お店のあるビルのエレベーターを上がると、めぐママ・ゆきママが優しくお出迎えしてくれました。

バーカウンターやカウンター奥にはたくさんお酒が並んでいます。お昼なのに夜の酒場にいるような、ちょっと不思議な空間です。

夜スナママ、昼スナママたちに悩みをきいてもらう

サエコ: 外は昼なのに、店内は夜のスナックそのものですね。夜自分がスナックをやっていると、なかなかカウンターでお酒を飲む機会がないのでお昼にスナック体験できて嬉しいです。

恵ママ: ありがとうございます。

サエコ: 私の働いているスナックには仕事終わりのビジネスマンが多く来ますが、昼の営業だと夜のスナックとは客層変わりますか?

恵ママ: そんなに変わらないと思いますよ。いまは会社員でも時間や場所にとらわれない働き方をしている人も多くいますので、そういった方も多く見えます。サエコさんのように夜制約のある人や、お酒の席が好きだけど、家庭があってなかなか夜出かけられない人にも喜ばれています。

ゆきママ: 私たちの仕事関係の人やお友だちも来てくれるので、いろんな人の出会いの場になっています。話題は人にもよりますけど、深い悩み相談から雑談まで、幅広い話題で盛り上がります。

恵ママ: ゆきさん、お話聞くのがとても上手なんですよ。自分のことをきいて欲しそうなお客さんにはぐいぐい聞きにいくし、何気ない日常会話を楽しみたい方には、ライトな話題を振ったりと、お客さんによってトーンを変えてますよね。

ゆきママ: この人のスイッチどこにあるのかなって探すのがとても楽しいです。スナックのカウンター内にいると、日常生活の中では出会えないような人と会話できるのが良い刺激になって楽しいですよ。

サエコ: スナックのママをしているお二人に、聴いてほしい悩みがあるのですが…。

恵ママ: なんでしょう?

サエコ: 接客時にお客さんから収入について聞かれることがあって…。デリケートな話題なので、どうお答えしていいか少し困ってしまいます。こんなとき話題を気持ちよく転換させる方法って思いつきますか?

ゆきママ: そんな人がいるんですか!そうですね…。私だったら「あなたにとってお金より大切なものって何ですか?」って話題を切り返したりするかな。

サエコ: 上手い返しですね…!相手に質問し返すという。

ゆきママ: 自分に矢が向けられっぱなしって辛いじゃないですか。相手が怒って、ムキになる姿を面白がる人もいるだろうし。

サエコ: これなら話題も変えられるし、話も膨らみますね。さっそく次回以降実践してみます!

なんでも話せるのはスナックだった

サエコ: 恵ママがスナックのママをはじめようと思ったきっかけはありますか?

恵ママ: もともと自分が飲み歩くのが好きで、学生のころから漠然とスナックのママという仕事への憧れはありました。また会社でもキャリアカウンセラーのような仕事をしていて、様々な方から転職や働き方の相談を受けてきたのですが、ある時私自身がその時やっていた仕事に対して悩んでいた時期があって。仕事帰りに会社近くのスナックに通うようになりました。その店のママに「私が本当にやりたいことって何だろう‥」と、自分が悩み相談する側になってはじめて気づいたんです。モヤモヤとした気持ちを気軽に話せる場所は、カウンセラーや転職エージェントじゃなくて、近所の飲み屋だって。

サエコ: そのスナックがめぐさんの思い描くような場所だったんですね。

恵ママ: 仕事終わって疲れていても、行ったら元気になる。落ち込んでいるときにそこにいけば、また明日から頑張ろうってなる。ママさんが好きで集まってくるおじさん達とのたわいもない雑談に励まされたり。こんなスナックのママになりたいなって思いました。

サエコ: なんでも話せるという点では、私はインターネットで言えないようなこともリアルな場だと言えてしまうところが、ママをやっていて楽しいなと思ってます。

ゆきママ: たしかに!お酒を飲んでるし、明日忘れるような話がしたい(笑)

ママ達にも「一杯どうぞ」を!

サエコ: 今日お話していて、スナックのママっていろんなあり方があるなと改めて気づきました。私の場合、スナックのママ×「オタク気質な会話」、お二人のようにスナックのママ×「お仕事」「子育て」というキーワードがあると、それについて興味を持ってくれるお客さんの層が増えますよね。一方で時間の確保とか、大変そうですが…!

ゆきママ: そうですね。スナックは本当にやっていて楽しいので、時間の確保には熱量上げて取り組んでいますよ。今までも、周りの人に時間の使い方を教えて欲しいと言われることがありましたが、スナックを始めてからさらに聞かれる機会が増えた気がします。常に動いていてパワフルに見られがちなのですが、本当はもう少しスマートに見られたい(笑)

恵ママ: どんな層の人にでも親しめるような、お客さんと一緒に楽しい空間づくりをしていくスナックでありたいです。スナック初心者の人でも気軽に来てもらいたいですね。あ、あとお酒をもっと飲ませて欲しいです(笑)!

恵ママ・ゆきママの接客は、落ち着いた頼もしい大人の女性そのもの。ついつい安心して仕事からプライベートのことまで、なんでも話したくなってしまう和やかな雰囲気があります。普段スナックという場所にあまり馴染みがない人でも、安心して入門できるようなあたたかい空間でした。スナック入門のときは、お酒が大好きなママたちに「ママも一杯どうぞ」と、スナック通な遊びを嗜んでみましょう。これで昼スナママたちともっと仲良くなれるかもしれません…!

上林 恵人生丸ごと楽しむ皆のママ
DelSole株式会社 代表/スナックデルソーレGINZAオーナー 「ありのまま・しなやかに・人生まるごと楽しむ」をモットーに、Flat・Exciting・AllOKな対話の場とコミュニティをつくる人。1000名以上の女性のキャリアに伴走してきました。 枠にとらわれず、仕事・遊び・学び・暮らし、全てごちゃ混ぜで120%楽しむ独自の生き方を実践中。京都大学卒、リクルート、スタートアップを経て、2018年独立。

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