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ママインタビュー Vol.2〜高橋亜矢子さん〜

ハレノヒスナック
2021.03.07

PROFILE

お名前:高橋亜矢子
出身地:宮城県
趣味:ベリーダンス、麻雀、お酒、人を朝までカラオケコースに道連れにすること
お仕事:フリーランス
あなたは何ママ?:麻雀大好きおっさんママ 

INTERVIEW

ー本日はよろしくお願いいたします!
あやこさんの現在のお仕事について教えてください。


今自分自身が、年齢的にもいわゆる「人生曲がり角」の真っ只中なので、「曲がり角」をテーマに面白いことをやっていこうと決め、活動しています。その中でスナックのママというのは、自分がやりたかったことの1つ。デルソーレの他にも「スナック曲がり角 @magari.kado.project」というプロジェクトを立ち上げ、「曲がり」と「間借り」を掛けて、「場所を間借りして楽しい時間を作る」みたいなイベントをしています。

他にも興味あることは色々やっていきたいと思っているので、フリーランスになったけれど、実質的にはフリーランスの種まき中ですね 。


ーフリーランスという働き方を選ばれる上で今までのお仕事の影響が大きいのかな、と思うんですど、今まではどんな働き方をされて、それが今にどのように繋がってきたのでしょうか?

古い話になるんですが、実は過去にもフリーランスになっていたことがあります。20代後半くらいで、新卒で入って7年勤めた会社を辞めました。その頃は色んな人と出会って関わる機会が多く、その一環でイベント企画・運営を始めました。このイベントをもっとやっていくために退職してフリーランスに。

会社自体も凄い好きだったしそれなりに結果も出していた…けど、私短距離走型なのかな?途中で飽きてきちゃうみたいなところがすごくあって。さらに会社内で営業職としてどんどん昇進していく自分っていうのが全然想像できませんでした。どうして想像できなかったのかは言語化難しいのだけど、「じゃない感」っていう直感で辞めました。イベントをやることが本当に好きだったので、当時自分の退職パーティーも自分で内容を考えてやったりもしましたね(笑)。



ー追い出す側もびっくりですね(笑)。その後1回目のフリーランスのお仕事はどうなりましたか?

一緒に仕事をしていこうと思った人とうまくいかなかった、さらにマネタイズの検討が甘かったので、全体としてはあまりうまくいかなかったですね…。その経験で、好きなことと仕事は別で考えないといけないんだとその時に思っちゃったんです。それでまたサラリーマンに。仕事は仕事!と割り切ると全力投球タイプで、余力ないくらいガッツリやってしまうんです。プロジェクトを進めたりすること自体は嫌いじゃないし、楽しいと思う瞬間もたくさんあるのだけど、結局会社の向かうその先に自分の思いが乗らなくて、これじゃない感がずっとありました。

ーそういう時間が長く続くと疲弊しちゃいますよね。

そうなんです。好きじゃないことに心血を注いでいることにドンドン苦しくなっていって、「私、一番やりたいことではないことに、なんでこんな一生懸命にやっているんだろう?」って。これは特に40代になってからです。多分30代にもそういう気持ちがあったんですけど、まあそんなもんか、と押し殺していて。というのも、20代の時にフリーランスをやって自分で「好きなことと仕事は別だ!」って決めてしまったからその決断が間違っていたと思いたくなかったんだと思う。でもやっぱり40代になって、残りの人生、やりたいことに心血を注がなきゃ!やりたいことをやらなきゃと。ふっと気持ちが明確になりました。

ーその気持ちが明確になったきっかけはありますか?

組織に所属していると、仕事の考え方が違う人がいるのが当たり前のことなのに、それに少し疲れちゃったってのはあるかも。私はどちらかというと、仕事をやりすぎちゃうタイプなんだけど、人によっては「私の仕事はここまで!」とちゃんと線引きをすることで自分をうまく守っていたりする…。それは、ある意味正しいことなのに、線引きをしている人たちに対して「なんでやらないんだろう?」と思ってしまうことが苦しくなってしまったんです。
だったら、自分のやりたいことを自分の責任で自分が納得するまでやる方が性に合っているかも。と。



ー私もそういった苦しさを感じることが多いですが、確かに自分のやりたいことに向き合うことが一番ですね!

自分の人生なのに勝手に人に期待して、がっかりするのって違うなって。自分だって仕事は仕事!って割り切ってやろうって思っておいて、こなしてるだけなのに勝手に全力投球して、他の人にも求めるってめっちゃ横暴(笑)でも、一番大きいきっかけは、年齢とタイミングというか。時間は有限だから残りの自分の人生の時間を考えた時に、しがらみを捨てる、じゃないけど、自分の心が苦しいと思っているのに「こうするべきだ」「こうあるべき」に囚われるのはもったいないって思ったの。そんな時、しんさま(筆者注:あやこさん最愛の旦那様)が「会社もう辞めていいんじゃない?」って言ってくれて、ふっと心が軽くなりました。私のそういう心の状況にいつも気づいてくれる大切な存在です。


ーお話の中にも出てきたしんさま!あやこさんといえば「しんさまとわたし(@shinsamatowatashi)」というinstagramのアカウントで公開されてるお二人の日常マンガの印象が強いです。この活動もやりたいことをやろう!という活動の一環なのでしょうか。

そうかも!もともとしんさま語録みたいなものを溜め込んでたんだけど、これは発信す「べき」ことではないのかな?と踏みとどまっていて。それを「私が描きたいから描く」に変えました。とはいえSNSって嫌だなって思うところは、公開するとやっぱり「いいね」が欲しくなっちゃう!(笑)そういう欲みたいなのはあるから、そういうのも無くしたい!と正直思っている。出家じゃないけど解脱したいよね(笑)



―これもまた「いいね」はたくさんある「べき」!という「べき」の1つなように感じます(笑)それではスナックの話題に移りますが、あやこと恵さんの出会い・ママを始められた経緯を教えてください。

まず友人の紹介で昼スナを知りました。それで「面白そう!」とアンテナが立って早速その日に予定を組みました。実際にお店にお伺いして恵さんと話す中で、当時の私もこれから会社辞めるし自分で何かやろうというタイミングだったので刺激と安心感をいただきました。デルソーレのお話を聞いて、声をかけてもらった時に、前々から言葉にしていた「スナックやりたい」が「いつか」じゃなくて「今」に加速して、もうその波に乗る選択肢以外になかったです。

―ではあやこママのスナックはどんなスナックを目指していらっしゃいますか?

スナックに限らず人が「楽しい!」と思う場を作っていきたいです。1回目のフリーランスになった時に昔のエントリーシートを振り返る機会があって、将来の夢のところに同じような場づくりのことが書いてあることを見つけて、人間の本質は変わらないな、と感じました。好きなことはずっとあって、ただそれをどう形にしていくのかっていう方法が、20代の時は分かっていなかった。その当時から人間的本質も好きなものも変わっていないけど、経験や人との繋がりを得て、今こそ自由に、好きなものを形にするちょうどいいタイミングなんじゃないかなと思っています。


―全体を通じて自分の「好き」という感情と向き合われて、こうする「べき」から抜け出していこうという強い変化の志向を感じています!

そうなのよ、でもまだ「べき」に囚われている…。基本的に根本が真面目なんだよね(笑) 無駄に真面目に「べき」を守ってきたから、そうじゃない人たちを見て、自分も本当はそっちをやりたいという羨ましさ、やれない苦しさを感じているんだと思います。この「べき」は一気には抜けないから一つずつ抜いて行って、最後には全部抜けてダメ人間ができあがるかもしれないけどそれでいいんじゃないかと(笑)。


―私も根が真面目なので共感が止まらないです(笑)。一緒に「べき」から解放されて、自由になりましょう!
最後に一言、お客様へのメッセージをどうぞ!


「あー楽しかった!」って、いーっぱい笑って、いっぱい吐き出して、幸せホルモン出しまくりましょう。 ようこそ!不要不急の、あなたにとっては必要不可欠なスナックへ^^

    黒田 藍子デルソーレのスーパーインターン生/金曜チーママ
    恵ママの想いに共感し、デルソーレ初のインターン生として金曜チーママ及び運営補助を担う。趣味は観劇とグルメ、もちろんお酒も大好き。お酒を片手に人と語り合う時間が何よりの幸せ。 現在慶應義塾大学院メディアデザイン研究科所属、2021年春より戦略系コンサルティングファーム勤務予定。

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